米国利下げ期待 vs 日銀利上げ観測|株価の綱引き

日本株

日経平均は直近で 42,800円台 を推移し、ドル円は 147円台半ばの円安水準 にあります。
投資家にとって今週は、経済指標や企業決算、為替の動向が相場を左右する重要な局面です。
本記事では、最新データをもとに今週の展望と注目ポイントを解説します。

今週の日本株市場の全体展望

先週のジャクソンホール会議では、米FRBのパウエル議長が利下げの可能性を示唆し、世界的に株式市場はリスクオンムードとなりました。

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その流れを受け、円安が進行し輸出関連株を中心に日本株にも追い風が吹いています。
一方で、日銀については年内にも追加利上げがあるとの観測が強まり、金融政策の行方が株価の重しとなる可能性もあります。
今週の日経平均は、「米国の利下げ期待による上昇圧力」「日銀利上げ観測による慎重姿勢」の綱引きの中で推移する展開が見込まれます。

注目すべき経済イベント(8/24〜8/30)

日本国内の経済イベント

8月24日(日):先行指数・一致指数・遅行指数(6月F値)発表
 👉 景気の「先行き・現状・遅れ」を示す重要指標で、今後の経済動向を占う材料になります。

8月26日(火)08:50:サービス生産者物価指数(PPI・7月分)

8月26日(火)14:00:基調的なインフレ指標の公表

・8月26日(火)10:30:日銀・中川副総裁のスピーチ(地元首長との対話)
 👉 日銀が物価やインフレについてどう見ているか、金融政策のヒントとして注目されます。

8月29日(金)08:50:貸出金利・手形貸出等の平均契約利率(7月)、決済統計(7月分)

8月29日(金)15:00:日銀「年次レビュー2025」発表
 👉 日本の金融情勢全般や日銀のスタンスを確認できる重要な資料です。

海外の経済イベント(日本市場への影響あり)

8月28日(木):米国GDP発表、スイスGDP発表、日本のCPI(消費者物価指数)
 👉 世界的な景気やインフレの流れを確認でき、日本株にも間接的に影響します。

8月29日(金):米国PCE(個人消費支出)デフレーター
 👉 FRBが重視するインフレ指標で、米金融政策の方向性を占う上で最重要。為替や株式市場全体に波及します。

📊 今週の注目銘柄まとめ

銘柄現在の株価・利回り注目ポイント
NTT(9432)安定推移、配当利回り 約3.25%通信インフラの代表株。安定配当でディフェンシブ銘柄として人気。
ソフトバンク(9434)堅調推移、配当利回り 約3.58%通信+ICT事業に強み。高配当+テーマ性で注目度高い。
INPEX(1605)上昇傾向、配当利回り 約4.11%資源・エネルギー株。世界的需給を背景に安定&高配当。
海帆(3133)買い予想急増短期物色株として投資家の関心大。材料次第で上昇余地。
岡本硝子(7746)買い予想急増光学関連材料株。値動き大きく短期トレード向き。
レッティ(7356)買い予想急増グルメ情報サービス株。短期資金流入で注目度アップ。

投資家が押さえておくべきポイント

今週の日経平均を見ていくうえで、投資家がチェックしておきたいポイントを整理しておきましょう。

  1. 米国・日本の経済指標の結果
     株価の方向性を決める重要材料。予想との違いに注目。
  2. 企業決算の内容
     業績が市場予想を上回るかどうかがポイント。特にハイテク・輸出株に注目。
  3. 為替相場(ドル円)
     円安なら株価の追い風、円高なら株価の逆風になることが多い。

この3点を意識してニュースやチャートをチェックするだけで、株式市場の動きがぐっと理解しやすくなります。

まとめ

今週の日経平均は「経済指標」「企業決算」「為替相場」の3つがカギを握ります。とくに米国経済データと円相場は日本株に大きな影響を与えるため、必ずチェックしておきたいポイントです。

現状では 日経平均42,600円台、ドル円148円台半ばの円安 という環境の中でスタートしており、輸出企業には追い風となる一方、為替リスクや海外市場の変動には十分注意が必要です。

投資家R
投資家R

初心者の方は、株価が上がった・下がったという結果だけでなく、「なぜ動いたのか」という理由に目を向けることで、少しずつ投資の理解が深まります。
今週の動きを追いながら、自分なりの投資スタイルを見つけていきましょう。

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